【未来くりっぷ#2】トップダウンでは新しいことが生まれない。自分で考えるからこそ本気で取り組めるーー日下祐一(テクニカルフィールド部門部門長)

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NTT東日本のデジタル事業に関わる人へのインタビュー2回目は、NTTグループで20年以上就業を続けて来られたデジタルデザイン部テクニカルフィールド部門の部門長をされている日下祐一さんにお話をうかがいました。

数々の経験をしてきた日下さんが思う、「自分で考えて行動すること」の重要さとは?

メンバーからはサイと評される

ーー最初に日下さんをひと言で例えるとどんな方なのかを教えていただけますか?

日下:考えてみたんですが、自分のことはよくわからなかったのでチームメンバーに聞いてみました。そしたら、「サイですね」と言われました(笑)。その理由を聞いてみたんですが、「普段はおとなしそうに見えるけど、ガンッと来るときがあるから」だそうです。加えて、「(日下さんは)二面性がありますよね」とも言われました。

これを聞いて、自分的には当たらずとも遠からずという印象です。チームメンバーに当たり良くするのは念頭において接してますが、仕事である以上、ズバッと言うときもありますし。

ーー当たりを良くするために、相手や状況に合わせて柔軟に変えることはあると思いますが、こういった点は意識されてますか?

日下:今思い返すと、若い頃は先輩や上司に言われたことに対して、自分の意志を持たずただ従う、という面がありました。仕事の面白さを全く実感出来てなかったと思います。今の立場になって思い返すと、特にそう思います。自分で考えて何かを創る/変革する喜びを実感できるようになったのは、本当に最近になってからのような気がしています。立場だったり、年齢/経験も影響しているとは思いますが。この喜びを、若いメンバーにも早く味わってもらいたい、というのが今の思いです。

逆に管理職になりたての頃は、焦って引っ張りすぎたかな、と思うこともあります。こういった点を悩みながら補正してきて、現在のスタイルがあるという感じです。今も日々悩んでいます。

「自分たちで考えて、決めて、やりきる」がポリシー

ーー日下さん流のチームメンバーへの向き合い方、接し方を教えていただけますか?

日下:私が現在所属しているデジタルデザイン部は、これまでNTT東日本がやってこなかったビジネスを作っていくミッションがあるのですが、上意下達(トップダウン)のスタイルでは何も新しいことが生まれないと思っています。

ですので、チームメンバーが「自分たちで考えて、決めて、やりきる」をポリシーにしており、方針などを決めるときでも極力自分からは言わないように心がけてますね。とはいえ、言っちゃうこともありますけど(笑)。

若い人たちがお客様とふれあいながら、いいものを生み出していける環境を作っていきたい気持ちがあるので、この点が自分の葛藤というか、課題でもあると思っています。

ーーチームメンバーに任せたものの、ちょっと納得いかないな、こっちのやり方のほうがいいのになと思うケースはないですか?

日下:そりゃありますよ(笑)。理想を言うと、チームメンバーと一緒に前向きなディスカッションをしたいんですよね。ただ、なかなかそうはいかないです。というのも、立場的にも年齢的にも、私が言ったことで決まってしまうケースはあるんです。

だからといって、諦めたくはないんです。そういう意味では、チームメンバーには負けないでいてほしいと思ってます。実際、今年度始めのキックオフでは「(遠慮なく)かかってこい、下剋上だ!」というようなメッセージを出しました。もちろん、私も負けないぞという気概で望んでます(笑)。

NTTPCコミュニケーションズでの10年間の就業経験は自分の財産

ーー日下さんはデジタルデザイン部の初期メンバーだと思いますが、これまでの経歴を教えていただけますか。

日下:平成8年に新卒入社したのですが、その頃はまだNTT(当時は日本電信電話株式会社)は1社体制でした。ここで数年間、法人向けのネットワーク商品を売ったり、映像を使ったソリューションを提案するSE業務をしてました。

その後、NTTコミュニケーションズの子会社のNTTPCコミュニケーションズに出向することになって上京したんです。同社はインターネットプロバイダーの草分け的存在だったこともあって、ネットワーク系エンジニアの少数精鋭部隊が揃ってました。こういった環境だったので、徹底的に鍛えられましたね。インターネットの普及が加速していた時期でもあったので、品質に対するこだわりや新技術の追求、不眠不休でのトラブル対応などを通して、プロバイダーとしての使命感みたいなものを植え付けられたと思います。

NTTPCコミュニケーションズでは10年間就業したのですが、ネットワークの設計・構築・運用、品質管理、経営企画など多様な業務経験をさせてもらい、私の社会人としての基盤をすべて叩き込んで頂きました。貴重な財産だと思っています。その後、課長になったタイミングで、NTTコミュニケーションズへ異動することになりました。

NTTコミュニケーションズでは、グローバルのインターネットインフラを作るグローバル事業本部に配属されました。大企業の中でありながら、少数精鋭でスピード感のある組織だったこともあって、子会社時代と同じ感覚で進めることができたのはラッキーでしたね。

ただ、私にとって大きなハードルだったのが英語です。当時の上司に「日下に試練を与える」と言われたのが記憶に残っています(笑)。仕事の特性上、チームメンバーは英語が話せる人がほとんどでしたが、私はまったくだったのでかなり苦戦しました。

この仕事をしているときに、東日本大震災が起こりました。地震の影響で日本とアメリカを結ぶ海底ケーブルが軒並み切断されてしまいました。そこからは不眠不休で復旧に当たったんですが、日本が混乱する中、各国の仲間が協力してくれたのは今でも鮮明に覚えています。そのときは電話が繋がりにくい状況だったので、インターネットがつながる環境を何とか維持できたのは良かったと思います。

その後、持株会社などを経て、現在のデジタルデザイン部に来ました。


技術部隊だが技術だけでは仕事が成り立たない部隊

ーーデジタルデザイン部ではどういった仕事をされてるんですか?

日下:私がいるテクニカルフィールド部門はお客様と話をし、現場を見せていただきながら課題抽出・発見をして、AIやIoTを使って解決することを技術的側面でサポートする部隊です。

デジタルデザイン部は技術部隊ではあるんですが、技術だけでは仕事が成り立たない部隊でもあります。お客様からの声を聞いて、現場に出向いて自分で考えて提案することが求められます。自分で考えたことは本気で取り組めることでもあると思うので、この点にはこだわってます。

ーー「自分で考える」と言われても、ピンと来ないメンバーもいらっしゃるのでは?

日下:確かに、最初はそういったムードがありました。特に、若手の方々は苦労していると思います。ただ、実践を繰り返しているとわかってくるんですよ。実際、若手がお客様と意気投合してディスカッションの中で本音を引き出すなど、成長してるなと実感する局面は多々あります。

デジタルデザイン部のミッションには「デジタル人材の育成」もあるので、脳にたくさん汗をかいて一生懸命考えることは大切だと思ってます。新しいことを生み出す+新しい人材を育てるのが、私の仕事でもあります。

そういう意味では、NTT生え抜き人材だけでチームを構成するのではなく、中途採用を含め、多様性を重視してさまざまな経歴を持つ方と一緒に働く環境を整備しています。

■日下祐一(デジタルデザイン部テクニカルフィールド部門部門長)

1996年日本電信電話入社、中国地方で法人向けSEとして映像デジタル化提案等に従事後、1999年よりNTTPCコミュニケーションズでインターネットネットワークの設計/構築/運用、経営企画等に参画。2009年よりNTTコミュニケーションズでグローバルIPネットワークの設計/構築/運用、グローバルインフラのグランドデザイン策定や海外企業のM&A/業務統合等を推進したのち、2015年より日本電信電話でNTTグループ全体の業務最適化検討プロジェクトに参画。2017年よりNTTコミュニケーションズで保守運用や顧客受付の自動化/高度化を推進。現職は2019年よりNTT東日本でデジタルデザイン部初期メンバーとして、AI/IoT等デジタル技術を活用したお客様業務DX、新規事業開拓を推進中。

※記事の内容は取材当時のものです

撮影・大塚まり
文・辻 英之

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