【未来くりっぷPJ#1】チームメンバーのひと言が新たなプロダクトにつながったマイバトラー誕生から現在までの足跡ーー柴田亮介×下條裕之×浦壁沙綾

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プロジェクトにフォーカスした未来くりっぷの新シリーズ第一弾は「マイバトラー」です。

現在、マイバトラーのプロジェクトマネージャーとして活躍する中途入社3ヵ月目の柴田亮介さんは、同僚も驚く早さでチームに馴染んで開発を推進されています。

今回はマイバトラー誕生の足跡から将来の展望までを、同チームの立ち上げからいらっしゃるプロダクトマネージャーの下條裕之さんと浦壁沙綾さんを交えてお話をうかがいました。

2つの意味が込められたスケッチブック

――マイバトラーをひと言で表すとどう表現されますか?

柴田:ひと言でいうなら、「スケッチブック」でしょうか。スケッチブックはラフに絵を描いたり、これいいなと思ったことをすぐに描けるものでもあります。マイバトラーのプロジェクトには、「自分たちがほしいと思ったものを作る」という思想が根底にあるので、これも近しいなと思ってます。

もう一つの意味合いとしては、例えば切り離して折り紙にしたり、全く別の作品を作り上げることもできる点です。マイバトラーは今までとは異なった観点で発想を広げていく要素も大きいので、こうした伸びしろや自由度のことを考えてスケッチブックと表しました。自分たちでも好きな作品が作れると思ってますし、マイバトラーの開発にもこうした自由な発想はどんどん入れていきたいですね。

――マイバトラーを知らない人にどういったプロダクトなのかを説明するとしたら、どうなりますか?

柴田:自分の子どもに、お父さんはなにやってるの? と聞かれたことがあるんですが、そのときは「みんなの困っていることを助けてるんだよ」と話しました。実際には働く際に面倒な作業をマイバトラーで手助けをしてあげる。そんなツールです。

例えば、スケジュール調整です。新型コロナウイルスの影響で在宅勤務要請となり、出社していたころは口頭などでスケジュール調整ができたものを、一人ひとりにチャットなどでスケジュール確認し、スケジューラに投入、オンライン会議URLを取得し、URLや資料をメールで共有。など面倒な作業が増えたことを手助けする機能などがあります。

現在は面倒な作業を手助けするものですが、今後は、マイバトラーを導入しないと仕事が進まないという世界にしていければと思っています。さらに先にはマイバトラーを業務時間中だけでなくプライベートでも利用できるように育て、生活必需品になるようなプロダクトにしていきたいという想いがあります。


メンバーの刺激的なひと言で誕生したマイバトラー

――マイバトラーの誕生から現在までの歩みをおうかがいできますか?

下條:マイバトラーは、新型コロナウイルスの拡大前から検討が始まったプロジェクトで、本プロジェクトではビジョン思考を取り入れました。課題があって、それをロジカルシンキングで解決していくのがデザイン思考であるのに対し、思いついたことから始めるのがビジョン思考です。AppleのiPhoneなどはビジョン思考で生まれたものとして有名です。

この考え方を取り入れ、社内でワークショップを行ったときに、「実は私、仕事したくないんですよね」と発言したメンバーがいたんです。誤解のないように正確に意図を説明すると「勤怠管理、会議室予約などの面倒な仕事をせず、クリエティブに集中したい」ということです。

この発言から生まれたのがマイバトラーです。私たちは面倒な仕事をせず、クリエイティブな仕事に集中している状態を「究極の働き方」と呼んでいます。そんな究極な働き方を行うために、業務ではなく面倒な「人の作業」を手助けするのがこのマイバトラーなんです。

私はこのマイバトラーの初代プロダクトマネージャーとしてプロダクトのあり方や、ユーザビリティなどを考えていきました。そのときに、ワークショップの運用や取りまとめをしていたのが浦壁です。

浦壁:私たちはシーズ発信のビジネスを生み出すのをミッションとして持っていて、マイバトラー以外にも候補はありました。しかし、「これが一番羽ばたく!」と確信して、誕生した経緯があります。

その後、新型コロナウイルスの影響でリモートワークが一般化するようになり、より人の作業が課題としてフォーカスされるようになってきました。世の中のニーズになったとも言い換えられます。偶然の要素はありますが、今の時代にマッチしていますし、会社としても推進していこうという流れになってます。

下條:こういった経緯で最初に作ったのが「テルバト」です。緊急事態宣言の発出で、在宅勤務要請が出ましたが、取引先の企業は通常どおりだったりして、会社の電話が鳴りっぱなしになる事態がありました。ですが、今のままだと出社しないと電話は取れない……。これを解決するために最初に生み出したマイバトラーシリーズの1つが「テルバト」です。

こういった自分たちがほしいものをタイムリーに出すためには、「安く」「早く」「そこそこうまく」開発を進めることが大切だと考え、DXラボという開発内製化チームを立ち上げたんです。これまでは社員しかいなかったチームに、協業者の方々やオフショアの部隊を組み入るなどしながら開発体制を構築しました。

これが2021年度の始めの頃です。マイバトラーというプロダクトは新たな機能をほしいと思ったときにどんどん作っていくことがキーポイントとなるため、中途で柴田を採用し、7月から参入、開発のプロジェクトマネージャーを任せていきました。


中途入社員が経験を活かしてPMとして活躍

――柴田さんは中途入社後、実際にチームに入られていかがですか?

柴田:奮闘してます(笑)。ラフに作って、動かして、いい部分は伸ばしていくというのはある種、プロトタイプ開発に通ずる部分があります。とはいえ、途中で必要なものは作っていく必要がありますし、スピード感も重要です。加えて、メンバー育成も大切になってきます。こういったことで奮闘中です。

下條:これまでのNTT東日本では、仕様をしっかり決めてから開発を始めるウォーターフォール型が主流でした。ですが、デジタルデザイン部では「NTT東日本らしくない人材を育てる」ことは以前もお話しましたが、開発についても従来手法に加えて、ローコード開発やアジャイル開発などを取り入れていきました。

当然、多少の混乱はありましたが、元システムエンジニアの柴田はウォーターフォール型の知見がしっかりと身についており、その上でアジャイル開発の経験を活かして奮闘してもらっています。基礎がわかっているからこそ、別の手法でも進めることができるのだと考えています。

柴田:前職でのアジャイル開発の経験を活かし、そのノウハウを惜しみなくチームに共有しています。これとNTT東日本の知見が化学反応を起こしてくれるといいですね。私は7月に入社したばかりなんですが、システム開発がわかる人材として重宝されているというか、歓迎されていると思ってます。

プロジェクトチーム内のムードも良くて、「これやってみよう」と声を上げると、みんな乗り気でやってくれるのも仕事がやりやすいですね。

役割でいうと、戦略企画は浦壁が担当しているので、そこから出てきたアイデアをすぐに形にするのが私の担当ですが、今あるマイバトラーのフィードバックを浦壁に返すのも重要な役割です。こういった血の巡りを良くするために、日々業務にあたっています。

下條:私がびっくりしたのが、入社後1時間でチームに馴染んで、2日後には業務をバリバリこなしている柴田の姿を見たときです。私自身、中途採用の方と働くのは初めての経験だったので、すんなりチームに入ってくれたのはうれしかったですよ。

チームはできていたとはいえ、これから整えていかなければならない部分もたくさんある状態での入社でしたが、大黒柱になってくれそうな勢いで、ありがとうございます的な感じです。

現在の機能開発が落ち着いてくれば、二代目プロダクトマネージャーとして開発だけでなく、プロダクトを引っ張っていく存在になっていってほしいです! その時は私は引退でしょうか。(笑)

浦壁:仕事量が多いので倒れるんじゃないかと思っていた部分もあったんですが、すぐにみんなとも仲良くなって、主査というポジションとしても適任だと思います。


プロジェクト成功の秘訣と今後の野望とは!?

――PMとしてプロジェクトチーム内で大切にしていることはありますか?

柴田:現在、約20名の開発メンバーがいるんですが、メンバー全員が「目的を見失わないようにする」ことですね。なんのためにこれを作っているか? ご利用いただく方への価値提供とはなにか? という話は常日頃からするようにしています。

加えて、毎週成果物をみんなで確認するような体制にしています。振り返りの場があることで、実証されるということにもなりますし、仮に横道にそれていてもすぐに修正できます。

チーム内では上下関係や雇用形態は関係なく、対等であることを大事にしています。それもあって、私は入社して3ヵ月ぐらいですが、仕事は楽しくやってます。雰囲気は明るいですし、なんでも話せるのが特にいいですね。転職してよかったなと言えます。

下條:柴田は自身のポリシーをしっかり持った上で、チームをとりまとめて開発を進めてくれているのですごく安心して見ています。入社後わずか3ヵ月でこの活躍なので、マイバトラーの羽ばたきと共に柴田の羽ばたきにも期待してるところです!

――最後にマイバトラーが実現していきたいことはどういったことでしょうか?

柴田:今は各バトラーが独立している印象があるので、例えば3つのバトラーが組み合わさることで新しい価値が生まれるようなものにしていきたいですね。

浦壁:今後機能をどんどん増やしていくんですが、その中でお客様のニーズをきちんとヒアリングしていく必要があると実感しています。この点を重要視しながら、なくてはならないプロダクトに成長させていきたいと思います。

下條:今は各バトラーはまだ地上にいる鳩(プロダクト)なんですが、早く羽ばたいていって(サービス化して)ほしいと思ってます。鳩は飛び立つんですが、帰巣本能があって戻ってくるんです。いろんな所にさまざまな陣形で羽ばたいていった鳩たちが、いずれ私たちのところに報告しに帰ってくるような世界が実現できればいいなと野望を抱いています。

■柴田亮介(ファシリテーション部門DX戦略担当:写真中央)
2021年7月、NTT東日本に中途入社。
前職では、大手電機機器メーカーにて、パッケージ導入フィールドSEから大学事務システムのパッケージ開発SEとして従事。
現在は、マイバトラーを始めとしたソフトウェア開発を行うバーチャル組織であるDXラボの開発担当プロジェクトマネージャーとして、開発内製化を推進中。

■下條裕之(ファシリテーション部門DX戦略担当課長:写真左)
2006年入社。法人営業部などを経験後、2009年より研究開発センタにてスマートホーム分野の研究開発から商用サービス化までを牽引。ドイツにおける共同研究などを経験後、2019年にデジタルデザイン部の立ち上げプロジェクトに参画。現在はAI/IoTを始めとしたデジタル技術戦略や人材育成、マイバトラーなどのプロダクトマネージャーとして従事。同時にソフトウェア開発を行うバーチャル組織であるDXラボの所長として、開発内製化を推進中。

■浦壁沙綾 (ファシリテーション部門DX戦略担当:写真右)
2017年新卒入社。埼玉支社での保守業務を経て、2019年7月より現職。
デジタルデザイン部全体の事業戦略、広報活動を行いながら、マイバトラーを始めとしたソフトウェア開発を行うバーチャル組織であるDXラボの企画・戦略担当として、開発内製化を推進中。

撮影・大塚まり
文・辻 英之

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