【未来くりっぷPJ#2】異例のアサインから始まったスマートストアはサービス展開力を武器に地域活性化とNTT東日本の認知拡大までを目指すーー宮良当英×南谷悠大

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プロダクトにフォーカスしたインタビューシリーズ第2弾の今回は「スマートストア」を紹介します。

お話をうかがうのは、スマートストアの立ち上げメンバーの1人である南谷悠大さんと、プロジェクトリーダーとして活躍されている宮良当英さんのお二方です。

南谷さんは1年目からプロジェクトの立ち上げに抜擢、一方の宮良さんは中途入社でプロジェクトリーダーという異例のアサインで業務を開始したお2人に、スマートストアにかける思いや今後の展開までをお話しいただきました。

スマートストアはバランスとコミュニケーションの点で「鍋」と表現

ーー最初にお2人が関わられている「スマートストア」をひと言で表していただけますか?

南谷:ひと言で表すのは難しいんですが、「鍋」でしょうか。誰か1人が主役というのではなく、それぞれ役割や個性がありつつ、それが全体のバランスを生んでいるという意味です。

宮良:案件を進めていく上でも、鍋を囲んでいるかのようにしっかりとコミュニケーションを取ってみんなで作り上げたという面でも鍋と表しました。

ーー誰が主役でもないということですが、スマートストアで言うとどうなりますか?

宮良:要件を進めていくファシリテーター役がいて、機能の詳細を考える人もいます。南谷さんはアプリを使うために必要なことを考える担当で、私はテスト周りをやっています。このように、どれが欠けても成り立たないといった感じでしょうか。

また、「この人の言ったことに従う」といった関係でもなくて、各人の役割を全うする分担でやってます。フェーズによって異なるものの、こういった業務を6名ぐらいの体制で進めています。

南谷:役割分担を明確にすると抜け漏れが発生しがちではあるんですが、その点はコミュニケーションをしっかり取ることでお互いが何をやっているかを把握した上でフォローし合う関係を築きました。

メンバー全員の当事者意識が高いこともあって、責任感を持って業務にあたってくれたのは良かった点ですね。こういったことが実現できたメンバー構成にも恵まれました。構成は上司が決めたんですが、確かな選球眼だったと思いますね。


1年目からプロジェクト立ち上げに参画した南谷さんは社内でも異例の抜擢

ーースマートストアのサービスについて教えていただけますか。

南谷:無人レジを活用したキャッシュレス決済サービスのコンビニ・ストアがスマートストアです。お客様目線ですと「店員のいないコンビニ」なんですが、運営側の目線にすると人件費削減を始め、現代のコロナ禍にフィットしたサービスでもあります。

宮良:NTT東日本のコンセプトの1つに地域活性化があります。一般のコンビニですと、1日の売上が50万円ぐらいないと店舗を設置できないようですが、スマートストアを活用すると10万円程度の売上でも可能です。これによって、地域を活性化して貢献したいという思いもありますね。

地域や郊外ではコンビニがないエリアというのがあると思います。そういう場所でスマートストアを活用していただいて、買い物難民を減らすことができればいいと思ってます。

ーースマートストアの開発の経緯は?

南谷:私が社会人1年目の2020年10月ごろから開発に入りました。現在、私たちは開発主幹なんですが、その前は営業戦略推進室という部署とあるベンダーで進めていました。ですが、内製化しようという声とNTT東日本の商品として売り出すことが決定して、現在の体制になったんです。

そういう意味では、作りかけていたものはあったんですが、最終的にはゼロベースで作ることになり、2021年4月に最初の社内リリースとなりました。私は1年目にしてこういった開発に関わったんですが、社内でも異例とのことでいい経験ができました。

宮良:ご存じのとおり、もともとNTTグループは通信でやってきた会社なので、システム開発のプロフェッショナルが多いわけではありませんでした。今後、システム開発の柱となる人材を育成していくためにも、南谷さんの抜擢があったんじゃないでしょうか。


中途入社の宮良さんは要件定義を綿密にすることでプロジェクトの成功に貢献

ーースマートストアを具体化するにあたって、気をつけたことはどういったことですか?

南谷:「何をやりたいのか」を明確にしました。加えて、スケジュールを考えて、やりたいことの中でどれを優先すべきかを検討しましたね。

具体的には、最初は営業戦略推進室からあがってくる要望をしっかりと聞いて、それらを機能としてシステムにするのはどうすればいいかを書き起こします。その上で、開発難易度や優先度を勘案し、順番を決めていきました。

宮良:ウォーターフォール型の開発では要件定義が大事なんですが、サボりがちな実態があるのも事実です。今回はゼロベースからの開発ということがわかっていたので、認識齟齬を防ぐためにも誰が見てもわかりやすいよう要件書の丁寧な作成を心掛けました。

また、このような開発においては営業戦略推進室側と開発側で責任範囲や役割を分担したがる傾向があるんですが、要件定義の段階から両者の意見を聞いて進めていきました。これによって信頼関係が生まれて、効率よく進められたのは大きな収穫ですね。

南谷:こういった信頼関係の構築に、堅苦しい打ち合わせではなく、チャットを利用したタイムリーなコミュニケーションが効いたと思います。大きな節目ではしっかり打ち合わせはしましたし、資料化を怠らず、主要メンバーにはちゃんと内容を伝えるなどの工夫もしましたね。

宮良:今話しながら振り返ってみたんですが、無意識のうちに「情報をクローズド化しない」ことがあったと思います。個人で進めすぎないなどですね。

それと、メンバーからのレスポンスが早かったのも良かった点です。業務を通じてメールやチャットをすることは頻繁にありますが、半日あるいは丸1日返事が来ないことも通常ではよくあります。ですが、この開発ではテンポよくレスポンスが来て、結果的にサイクルが早くなりました。

南谷:スマートストアの開発で得たノウハウをデジタルデザイン部にも展開していて、開発の標準化を目指しています。一種の虎の巻を同時に作っている感じですね。

宮良:現在も開発は続いていて、新しくジョインしてくれた人たちもいます。今はこの人たちにレクチャーをしている段階です。今後、一緒にスマートストアを回していってくれるひとたちですね。

スマートストアへの要望としては、AIを活用したりプッシュ通知を使って購買意欲を高めたいなどが出てきています。こういった要望のケアも着々と進めているフェーズです。


サービス展開力を武器に自分たちで作ったサービスを利用したいという強い想い

ーー新しい要望の中には目的とずれたものが出てきたりしませんか?

宮良:私たち開発側も営業戦略推進室も共通で持っている目的は業務効率化です。スマートストアで言うと、無人でも運営できるシステムを作ることですね。こういうと消費者目線がないように見えますが、この点もないがしろしないように気をつけてます。

店舗運営者目線だけでもだめですし、消費者目線に偏りすぎてもうまくいきません。このバランスを取りながら開発を進めていますね。

ーー宮良さんは中途入社とうかがってますが、ジョインすることになった経緯は?

宮良:今の上司と数年前に仕事でご一緒したことがあったことが縁で、リファラル採用で2021年1月に入社しました。これまで大きな会社で働いたことがなかったので、転職にあたっては「すごい人ばかりでちょっと怖い」という思いもありました(笑)。ですが、これまでの社会人経験の中で一番働きやすい環境です。

これがある意味大きなギャップで、こんな大企業なのに一番働きやすいなんて! という感じですね(笑)。今の上司が信頼して仕事を任せてくれているので、報告のための会議や資料作成に時間が削られることがないのも大きいです。

ーースマートストアの戦略や今後の展開についてお話を聞かせてください。

南谷:NTT東日本は地域に拠点をたくさん持っており、地域に働きかける仕事が多いのが特徴の1つです。一般の会社ですと、地域に店舗を出しても売上が期待できないとなると思います。ですが、私たちは地域にネットワークがあるため、別の視点で勝負できる土壌があります。

宮良:新しいシステムを作るというのはどこの企業でも考えることだと思うんですが、新しいものを作って展開していく点においてNTT東日本は強力だと思ってます。この点はやりがいにもつながります。影響力が大きいですからね。

自分たちで作ったシステムを自分で使うというのは、開発者としては気持ちがいいものですから。

南谷:今後の展開としては、着実にストア展開をしていきたいですね。そして、NTT東日本が作ったシステムなんだという認知も合わせて広げていけたらいいと思ってます。

■宮良当英(ファシリテーション部門DX技術担当:写真右)
2021年1月、NTT東日本入社。
2013年~2020年にかけて、SIerとして3社を経験。
いずれの企業でも要件定義、上流工程をメインにアプリケーション側の業務SEとして従事。
現在は、リーダーとしてスマートストアのシステム開発を担当。同時に社内のシステム開発標準化にむけて開発内製化を推進中。

■南谷悠大(ファシリテーション部門DX技術担当:写真左)
2020年新卒入社でデジタルデザイン部に初期配属。現職にてスマートストア関連システム開発を担当。
学生時代は情報理工学を専攻し、自然言語処理を用いたレコメンドシステムの研究を実施。

撮影・大塚まり
文・辻 英之


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