【未来くりっぷ#9】大学での研究プロセスはビジネスに活かせる!今後はAIを活用したアプリ開発にもチャレンジーー木村勇貴(プラットフォーム開発部門 アーキテクチャ担当)

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NTT東日本のデジタル事業に関わる人へのインタビュー9回目は、デジタルデザイン部へ新卒入社された木村勇貴さんです。大学で天文学を博士課程まで学ばれたあと、NTT東日本へ入社された経歴の木村さん曰く、「研究とビジネスは共通点が多く、活かせることがたくさんある」とおっしゃいます。そのポイントについても詳しく話していただきました。

新しいサービスを作り出すのは研究に似ている

ーー木村さんをひと言で表すとどういった表現になりますか?

木村:「なかなか巣に帰らない蟻」だと思っています。蟻には何事にも地道にコツコツと取り組むイメージがありますが、この点は自分の性格をよく表しているかと思います。また私は大学で天文学を学んでいたのですが、やりたいことを没頭してやり続ける点が「探検家」のようでもあるので、こう表しました。

大学時代は学部から博士まで一貫して天文学を研究していました。小さい頃から宇宙に興味を持っていましたし、天体画像を見るとやはりロマンを感じますね。大学には望遠鏡があったので、自分でデータを撮って独学で解析したりもしました。自身の研究活動が最終的に学術論文として残すことができたのは、自分の中で1つの達成感があります。


ひと口に「宇宙」といっても、知らないことのほうが多いわけです。そんな中、世界で最初に探求をする、新しい発見をする、これこそが研究活動の一番の醍醐味だと私は思っています。研究の過程でわかったことを他の人に伝えて、関心を持ってもらうのもやりがいの1つですね。

ーー現在のお仕事と今お話しいただいた点が繋がることはありますか?

木村:今まさに新しいサービスを生み出すための技術検討をやっているのですが、答えがない分野でもあります。この未知の事象に対して明らかにする点は研究と似ていると思います。「こんな未来があるといいな」を実現しようと奮闘しています。頭を使うので難しいことも多いのですが、その分とてもやりがいがありますね。

ーー木村さんがNTT東日本を志望された理由を教えていただけますか?

木村:大学時代は研究に集中していたこともあって、社会にあまり目を向けずに過ごしてきました。「このままでは視野の狭い生き方になってしまわないだろうか」という葛藤もあり、就活イベントに参加してみたのが企業就職の道を選んだ一番最初のきっかけです。

偶然にもこのイベントで最初に訪れた企業ブースがNTT東日本でした。このとき私は「インターネットをやっている会社?」程度の知識だったのですが、実際に話をうかがってみると、「トマトの収穫時期をAI画像解析で判別する」などすごく先進的でチャレンジングなことをしているという印象を持ち興味が湧きました。「新しい技術」を使って「地域社会に広く貢献」できるという点はすごく魅力的に感じましたし、自分の興味関心を向けられる会社だとわかったので、NTT東日本を志望しました。


アップデートされる情報をキャッチアップしていく必要があるのはビジネスでも同じ

ーー入社されて2年が経過しているタイミングですが、デジタルデザイン部で実際に業務にあたってみていかがですか?

木村:私は現在、プラットフォーム開発部門に在籍していて、「REIWAプロジェクト」を推進する部署にいます。このプロジェクトでは、NTT東日本が持っている局舎ビルにコンピューティングリソースを用意してお客様に使っていただくビジネス展開を考えています。

様々なお客様のデータを貯め込むストレージ(データレイク)基盤とそれを活用する分析基盤を「プラットフォーム」として実現するために技術目線で検討しています。

その他にも、VRを使った検証、新しいクラウド技術の検証、圃場環境のDX化など、かなり幅広く業務を担当させていただきました。常に最先端のデジタル技術に触れることができるので非常にやりがいのある仕事だと感じています。


ーーこれまでの天文学とは違いますし、幅広い業務を担当されてますが、情報のキャッチアップは大変ではなかったですか?

木村:自分にとっては、どの業務においても初めて学ぶものがほとんどでした(笑)。ですが、自分なりに情報を調べたり、先輩社員の方々に教わりながら進めてきました。ウェビナーなどにも積極的に参加しましたね。

この点はある種研究にも通ずる部分があって、毎日のように出てくる新しい論文から情報を吸収して、自分なりに消化するサイクルは日常的にやっていました。実は研究はスピードが求められる側面があって、他の誰かが論文を出す前に発表する必要があります。ですので、日々アップデートされる情報を素早くキャッチアップするのは、大学時代の研究プロセスが活かせていると思います。

よく「博士課程までいくと就職が難しくなるのでは?」と考える方もいらっしゃいますが、私はそうは思いません。ビジネスシーンで活かせるスキルがありますし、物事をロジカルに考えることも論文を書く過程で身についていきますから。


自分が筆頭に立ってプロジェクト引っ張っていくポリシー

ーー木村さんから見た研究とビジネスの違いや研究にはないビジネスの面白さはどういった点でしょうか

木村:当たり前のことではありますが、ビジネスである以上、収益を上げなければならない側面は外せません。ここは研究とは異なる部分です。世の中に出したサービスが自社の収益に繋がる必要があるということですね。「売れるサービス」など誰も答えを持っていないので難しい部分でもあります。しかもそれをスピード感を持って実施しなければなりません。

そういう厳しい側面がある一方で、答えがないからこそ自由に発想できる点は非常に面白いと感じています。社内には非常に優秀な先輩方が多く、自身の知らない技術や考え方を持った方がたくさんいますので、そういった方々と議論し新しいことに挑戦するは非常に新鮮ですね。


ーーこれまでの業務やチーム構成の経緯などを簡単に教えていただけますか?

木村:新卒で入社した年の10月頃に取り組んだ施策のメンバーは、上司と私の2名体制でした。右も左もわからない中、自分で調べつつ、別施策メンバーの方々にも意見をうかがいながら進めた記憶があります。周りの同期社員も似たような状況で、最初はみんな戸惑っていたようでした(笑)。ですが、これを機に一気にスキルアップする人が多いのも事実です。

現在は上司を含め5名ぐらいのチーム構成で、プロジェクトマネージャーとして全体の方針や技術検討課題などをSEたちと議論しながら主体的に仕事を進めています。

プラットフォーム開発部門では、特定のお客様がいるわけではなく、いろんな方々に使っていただくシステムの技術検討がメインとなります。言い換えると、1人のお客様の課題を解決できればいいわけではなく、様々なお客様が共通して持っている課題を解決できるシステムを考える必要があるわけです。ですので、ある程度自分たちでお客様の課題を想定しながらシステム検討をすることが求められます。

一つの施策を任されている以上「自分が筆頭に立ってプロジェクトを引っ張っていく」つもりで業務にあたっています。もちろん、すべてのことにおいて自分自身が解を持っているわけではないですし、技術についてもSEの方たちのほうが詳しいこともあります。なので自身が納得するまでメンバーと議論することを心がけています。


今後はAIを活用したアプリやソフトを作っていきたい

ーープロジェクトマネージャーだと、議論に加えてリードしていく役目もありますよね

木村:そうですね。議論ベースだと情報が発散しがちで、誰かが整理する必要があります。これは私の役目だと思っていて、言語化したり図示化して情報を整理し、メンバーに意見の合意を取るようにしています。ときに、発散された情報は道に外れたものがあるのも事実です。、実現したい機能についてアイデアを出し合っても、それがお客様の課題解決に繋がらない可能性があります。そういったときはすぐに軌道修正できるように俯瞰視点で情報をまとめていくマネージメントも重要になってきますね。

ーー今後の木村さんの展望をお聞かせください

木村:現在はシステムの中でも土台となるインフラ部分の技術検討を担当していますが、今後はシステムの上にのるアプリやソフトウェアを作っていきたいなと考えています。特にAIに興味があるので、AIを活用したサービス開発に取り組んでいきたいですね。

NTT東日本ではAIを使った新しいサービス展開を模索しています。そういった土台技術の習得のために、社内ではオンライン学習プラットフォームの提供や社外派遣制度などが充実しています。実は私も社外派遣制度を活用して、2022年度から業務を進めながら大学院で「AIの社会実装方法」について学ぶ予定です。デジタルデザイン部の先輩や同僚の方たちは学ぶことに積極的で意識が高いので、非常に刺激になりますし改めて良い環境にいるなと実感しています。


■木村勇貴(プラットフォーム開発部門 アーキテクチャ担当)
学生時代は天文学を専攻し博士号を取得。その後、2020年から新卒入社でデジタルデザイン部に配属。REIWAプロジェクト推進に向けてデータレイク基盤の技術検討を実施中。

撮影・大塚まり
文・辻 英之


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